中古車販売店 (2019年9月施工)
昨年当社にて防犯監視カメラの施工をさせて頂きました中古車販売店様より劣化により固定部分が破損しいる架設支柱の交換の依頼を承りました。
コチラは昨年の防犯カメラ工事の際に支柱の固定状況が不完全で倒壊する危険があることを発見しましたので追加の支線を張る応急処置を当社で行いました。
こちらが既存の支柱です。
事務所のトタン屋根の縁をクランプで掴んで固定している状態で風により電線が煽られると抜けてしまい倒壊するのは時間の問題でした。
更に仮設トイレの倒壊防止用タイダウンの片側がこの支柱に掛けてあり相当な無理が掛かっていたと思われます。
システム構成
- 5.5m鋼管ポール(支線電柱)
- 920mm埋設
- 0.5立米コンクリート根巻
- UHF地デジアンテナ架設
- 自動点滅装置・照明移設
- 既存配線整理
現地作業期間 | 延べ2日間 |
施工費用 | 約18万円 |
施工状況
鋼管ポールを直近に建柱してから既存の設備を架け替えます。
今回仕入れた全長5.5m、地上高4.6mの鋼管ポールです。
重量は25kgあり私一人で持ち上げられるポールとしてはこれが最長ですね(笑)
掘削箇所のマーキングです。
アスファルトが敷いてありますので開口部分の美観も考えてダイヤモンドカッターで切り抜きます。
アスファルトを剥がすと下層路盤の砕石層が200mm程有りました。
その下は良く転圧された埋め立て層になっており掘削には時間が掛かりました。
この大きさでは重機を使うほどではないので手掘りですが900mm以上掘るのは簡単ではないです。
電気ハンマー無しでは日が暮れてしまいます。
無事1000mmまで掘削できました。
穴の中はこの様に・・・
代表自ら確認します(笑)
200mm程砕石を締め固めてから支柱を入れます。
更に300mm程砕石で固めます。
GLから-500mmに位置まで埋め戻し転圧します。
狭い空間ですので電気ハンマーの先にダンパーを付けて転圧を繰り返します。
埋め戻しが終わりましたのでここからコンクリートで根巻します。
力仕事は次長に任せて・・・
ここまで根巻がきました。
最後は支柱に向かてテーパーを付けて2%の排水勾配を取るため丁寧に仕上げます。
一日目の作業は終了です。
養生して後日装柱作業に入ります。
既存の配線が複数回の異なる工事により輻輳し劣化も始まっていますので整理・補修します。
装柱作業です。
支線ポールの地上高も上がり強度も十分なので架線の高さを更に上げ展示場の頭上高を増やしました。
既存配線の接続・延長部分はボックスに収納し将来の拡張や補修の際の作業性を向上します。
2方向に架線が出ていますのでこちらも地上高を上げました。
これまで使っていたポールを撤去して完成です。
安全性も増し、倒壊する危険も排除!
架線の地上高も上がり輻輳していた配線も整理されて随分とすっきりしました。