アパート玄関ドア(鉄扉)サビ補修

アパート玄関ドア(鉄扉)サビ補修 (2022年9月施工)

東京都品川区

こちらも築30年クラスのアパートにて使用されている玄関ドア(スチール製)にサビが発生、一部は腐食が進行して穴が開きグサグサになり崩落、また丁番がくたびれて扉自体が下がりドア枠に接触して引っ掛かり外装パネルが剥がれている状態。

入居者様からのクレームがあり入居中の施工の為短時間で改善したいとのご相談を物件を管理されている管理会社様より頂きました。

タイトなスケジュールの入居差様との工事日程調整の柔軟性、かつコストを抑えて修復したいとのリクエストです。

先ずは現地調査を行い現実的な作戦(施工方法)を依頼主様と相談させて頂きます。

フレックスフリートではコストをかけずに回復できるところはセーブし、その分の予算を本当に必要としている部分や将来の改善に投入して頂ける様にワンオフにてステンレスパネルを製作し修理で回復・保存する方法を提案いたしました。

メールやサイト経由でのお問い合わせが一般的ですが通常一度私からお電話をさせて頂きまして状況をお伺いいたします。 特にお困りになっている利用者様ご本人でない方からの問合せの場合本来の不具合「本当の原因」と相談内容「対処方法のリクエスト」が馴染まないことが殆どです。

これは自然な結果でどのような仕組み・根本的な原因でトラブルが生じているかを解明するのはなかなか難しいです。 この後に修理のリクエストがいくつかの部署や人を経由すれば情報の方向性はおおむね本質から遠ざかりますのでそれを基に材料や方法を準備するのは危険ですし、最終的に困っているご本人の満足を得ることは不可能です。

入居者様要望

  • 早く対処してもらいたい
  • 工事日(立ち合い)の日程を仕事の予定に合わせて欲しい
  • 工事1回で完了して欲しい

管理会社様要望

  • コストを抑えたい
  • 既存ドアを活用し延命したい
  • 工期の短縮
  • 工事日調整の柔軟性
  • 作業による騒音・匂いの低減

工事内容

  • ワンオフキックプレート制作
  • ドア丁番調整・修理
  • 損傷部分御切除
  • 防水処理
  • キックプレート取付
  • パッキン破損部分補修(追加作業)
現地作業期間 延べ0.5日間
施工費用 約6万円/1箇所

施工前状況

木造2階建てのアパートの1階部分です。

玄関の鉄扉の下端が腐食しています。

通常1階は2階に比べて廊下や庇に保護されているためダメージが少ないことが多いのですがこちらの物件は1回に扉が並んでいますのでその恩恵がありません。

実は当初のお問い合わせからはこのような腐食部分を補修して欲しと言う印象が強かったのです。

一つの問題から使っている人が声を上げ(誰かに報告)、改善を促すに至るまでにはそれなりのストレス(動機の大きさ)が必要です。 そのストレスの原因は最初に見えるところではない可能性があります。

現地調査に行く意義はかなりあります。

では現状と本当の原因です。

特に丁番が経年劣化により歪んで扉が下がりドアの下端がドア枠に接触、特に閉め込む際に外装パネルが引っ掛かり剝がれる方向に力が掛かり接合が解けてパカパカ剥がれた状態に。

今回一番の問題(使用している人が感じている最大のポイント)がこの剥がれでした。

開け閉めするたびにパカパカし、防犯・防火上の問題が大きいです。 また腐食により膨張しドアパネルとドア枠の隙間が無くなり接触して更に錆が崩壊しやすい状態に。

今回はドア枠廻りにはダメージが見られませんのでドア自体の補修で解決できそうです。

このようにパッキンが欠損し虫が侵入するとのことで対策補修を行います。

管理会社様の要望としてドア交換となると躯体の損傷に補修(大工工事)にまで発展し大幅に予算を上回る可能性があるのでそれは避けたい。 既存のドアを活用して実用に耐え防犯・防火上の機能を最低限維持しつつ短期間で保守完了を目指したいとのことでした。

そこでこれまでの工作車両架装の技術を応用してキックプレートで補強修正し機能を維持する方法を提案させて頂きました。

施工状況

今回は時間との勝負で作業していましたので工程のお写真少なめです。

毎回同様に錆や鉄屑が落ちますので床や付近の壁面、今回は居住中のお宅でしたので居室内への塵や埃の侵入の予防、プライバシーの保護を重点に養生を行います。

先ずは叩いて状態を見てみますが、ボロボロと錆が内部から落ちてきます。

パネル下端が90度折りとなっているステンレスパネルを先ずは表面から取付ます。

一度あてがって取り合いを確認します。

ドアごとに劣化による下がり具合やドア枠との取り合いが異なります。
特に築年数が古い建物では変形もありますので一つ一つサイズや隙間が異なります。

今回は下端がL字に折られている(私の中での)標準タイプと1枚ストレートの特別仕様を用意しました。 万一ドアの歪みが修正できずに折り込み部分がドア枠内に収まらない場合にはその場で作戦変更でストレートプレートタイプ施工で収めます。

今回は扉の丁番の座りを調整しさらに歪みを補正してドア周りの隙間を均等に戻すことができましたのでL字の標準仕様を施工出来ました。

施工後

ドア周りのチリもそろって下端の引き摺りが無くなり、開閉も問題なくスムーズです。

キックプレートも違和感なく付いています。

最大の変化はこのプレートによりドアの剛性が増して扉を閉めたときの感触がびっくりするほどよくなったことです。

「パン」と閉まるドアから「バッフ」と締まるドアに変身です。

実は車両の架装をしている関係で扉を一から作製して取付する作業もしていますが戸締りの感触のチューニングもこだわりポイントの一つであります。 もちろん市販品の扉の修理では戸締り感のチューニングはしないのですがやはり気になってしまいます。

閉まれば良いと言われることもありますが毎日場合によっては何度も開け閉めするのが玄関ドアなので、必須の性能を満たしたらドア閉めの感触は満足感向上の大きな部分を占めると思っています。

このような仕上がりになりました。

錆で切除した個所はコーキングで埋めました。 性能上の違いは特にありませんが常に見える部分ですので気にならない程度には意匠を整えたいところです。 時間とコストの問題がありますので深追いはしませんでした。

電気工事業のため配電盤用のボックスのタッチアップは常に用意していますので塗装色は合いませんが多少のタッチアップはサービスでさせて頂きました。

今回は玄関ドア2箇所の施工でしたが現調・採寸1回、施工1回の2回現地にお伺いして施工完了となりました。

ドアに合わせてパネルを製作しますので最低でも1週間程お時間を頂きます。

施工時間は2時間前後ですので入居様立ち合いでの作業や、限られた空室期間を活用し、かつ入居日を遅らせることなく既存のドアを補修し延命する方法としては空室率を圧縮しなければならないアパートやマンションのオーナー様には選択肢の一つとなると思います。

気になる方は是非ともご相談ください。

フレックスフリートはその状況や将来の予定に見合う、またお客様の必要としている内容にあった施工を提案します。 一方で危険や障害の原因となる要素がある場合にははっきりと指摘したうえで対処方針をお客様と一緒に検討させて頂きます。


フレックスフリートでは思いがけず発生したトラブルや緊急の修理、日ごろ使っている中で感じる「悩み」を修正改善すべく可能な限り対応いたします。

その「困ったもの」や「悩み」のほとんどは実は安全上の問題であることが常です。

事故や怪我が発生する前にご相談ください。

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