アルミ材スライドラック製作
自社サービスカーに架装されているサービスボディーに搭載する部品の製作事例です。
サイドコンパートメント内に現場での手洗い用水タンクを使用時にスライドアウトできる機構を考えてみました。
フレックスフリートトレーディングではこのような架装のご相談もお待ちしています。
作業開始
現場で何があると嬉しいかと言うと水タンクです。
水道がすぐに使える現場は良いのですがちょっと敷地が広い場所や全く水道設備がない場所もちょこちょこあります。
汚れた手を洗ったり手ぬぐいを濯いだりちょっとした時に手元にあると有難いですね。
コーヒー淹れた後にはカップを洗ったりできればいいな・・・と感じたり。
やっぱりこれかなということに。
実はツールラック製作時にはこんな想定で設計していました。
配電盤の下に20Lのタンクスライドアウトを介して設置するプランです。
重量も車軸上に来るので一石二鳥と・・・
いざ出来上がるとこのスペースが何かと使い勝手が良くで埋めてしまうのが惜しくなってきました。 充電式工具のバッテリー充電器を壁面に固定するプランもありタンクが邪魔で二者択一で悩んでました。
かと言って折角ボックスが2列に納まるラックを中途半端に潰すのももったいない気がしていましたが、半端部分に引き出しでも入れた方がアクセスしやすい事にも気づきました。
水量は10Lもあれば通常の用途では十分ですし、更に必要な場合は20Lたんくも追加して合計30Lを持ち運べます。
最終的には後部の一角をタンク置き場にすることにしました。
刻み
手持ちのアルミ板材の半端から上手く使えそうな材料を探し当て、それを刻んで折りました。
どういう訳かピッタリな材料が転がっています。
これまではノコギリやジグソーを使っていましたが、シャーを導入してからは静かに早くて綺麗に切れるので大助かりです。 ただし直線を切るのは難しいのである程度の誤差は許容しなければなりません。
製作
いつもの如く現場合わせぶっつけ本番でこれまた余りのL字に折ってあった材料をベースにスライドレールを固定します。
さっき作ったテーブルを仮止めしてベースの固定用ネジ穴の位置を割り出します。
計算したり、計測して位置を出すと何故かいつも合いませんので、実物を載せてマーキングしたりそのままドリルで穴あけします。
タンクを固定するグランドフックがモノタロウからちゅおど届いたので左右に取り付けます。
モノタロウが無かったらこの手の作業はなかなか進まないですね。
無事完成です!
イメージ通りに出来上がりました。
無事タンクが納まりクリアランスも申し分なしです。
スライドレールの耐荷重が10Kgで水タンクの容量が10Lなのでピッタリですね。
引き出し用の可動式取手も追加して使い勝手も向上しました。